フライフィッシング・ハイ!―楽園つり紀行



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極限のフライフィッシング

著者は本業のフォトジャーナリストという仕事柄、普通のフライフィッシングを趣味と
するアングラーが体験する、所謂「趣味的な釣り」をはるかに凌駕する経験をしてい
る。本書で取り上げられる対象魚も多岐に渡る。ツクナレ、アロワナ、ピラルクー、バ
ラマンディ、パプアンバス、スチールヘッド、キングサーモン、アトランティックサー
モン、ドラード、サラトガ、レディフィッシュ、ターポン、オスカー、ガーパイク
等々。また世界中を文字通り飛び回ってロッドを振っている。釣行場所も様々。ブラジ
ル、パプアニューギニア、アイスランド、バンクーバー島、フロリダ・キース等々。本
書はその貴重な記録である。

だが、テクニカルな解説やノウハウは最小限の記述に留まるので、その辺りに興味があ
る場合物足りないかもしれない。むしろ、極限のフライフィッシングとはどんな世界な
のか、具体的には、何十時間も飛行機や船を乗り継いで、蚊や虻の猛攻をくぐり抜け、
毒蛇やワニなどの危険も省みず到達した先に何があるのか、そこで著者は何を感じたの
かを味わうべき本であろう。

かなり羨ましい世界なのだが、やっぱりそこは釣り人。釣れない時もあるし、お粗末な
貧果を嘆いたり、大物に喜んだり、マナーの悪い釣り人への怒りがあったり、同類の者
であれば、心情的にシンクロできる話が多い。だから、羨望と安心の両方を味わえるか
もしれない。



舵社
だからロッドを抱えて旅に出る〈PART1〉
世界秘境リゾートで巨大魚を釣る!